▢石丸清隆監督

【試合総括】

「アウェイですが、ホームのような雰囲気を作ってくれたファン・サポーターの皆さんに感謝したいと思います。今日の試合は、移動や暑さの面で難しい環境となり、なかなか体が動かないスタートでした。本当に、ファン・サポーター皆さんの声が選手を動かしてくれたと感じています。

ゲームに関しては、相手の立ち位置が変わるなど、スカウティング通りにいかないところの対応に少し時間がかかった前半だったと思います。４バックで来ると思っていませんでしたが、逆に４バックで来た中での隙をつけたと思います。速いタイミングでクロスを入れていくことや、それに対して相手が戻り切れない状況などは狙っていた部分でした。 

イレギュラーはありましたが、攻撃で３点獲れたのは予想外の嬉しい誤算でした。後半は相手が３バックに戻して、スペースがない中でも押し込めるかと思いましたが、クオリティーや勇気が足りず、3点取っている緩みがあったかのように質が落ちてしまいました。また、相手も可変してボールを動かしてきたことによって、この前の失点のような形がまた続いたと思います。

2トップの守備がなかなか利かなかったところで、後半の途中から難しい状況になりました。前半でケガ人が出て２回交代をして、後半は１回しか変えられないところで、なかなか動けなかったのが正直なところです。１点取られた時に３バックにして相手のシャドーを抑えに行くことはトライしました。そこからは時間を使っていくような、見ている人には申し訳ないサッカーをしてしまいましたが、今のチームにとっては、このアウェイの難しい中で勝点３を持って帰ることが大きなことなので、そういった決断をしました。選手たちは、難しい状況のなかで最後までよくやってくれたと思います」

－前半相手の攻撃を受けるところから流れを取り戻したが、選手にどのような声掛けや指示を出したのか

「相手がどのように守るのか、立ち位置については選手たちに伝えました。選手たちがそれに反応できていたので、みんながチームとしてやりたいことを描けたと思います。相手はどういう立ち位置で守っているのか、どこから侵入するのかなど、システムは大体決まっているので、しっかりボールをコントロールするのを意識させました」

－上位クラブとの対戦が続き、6位以内も視野に入りますが意気込みは

「特にそういった順位のことは考えていません。目の前の試合に向けて、来週の練習を一日一日どうするか、ということにしか焦点を当てられていないので、先の話は全く視野に入っていないですし、頭にも入っていないです。」

－前半に2名の選手交代をして、2人ともが結果を出したが

「サッカーでは、途中から出てきた選手が25パーセントくらいゲームを決めると言われています。途中から入った選手がどう試合をコントロールするのか、ゲームを収めにかかるのか、点を取りに行くのか、という話をチームにもしています。あのタイミングでは『得点を取りに行くこと』でしたが、結果を出したのはたまたまではないと思います。普段の取り組みを見ていて、躊躇なく彼らを起用できました。普段からやっていることの表れであり、走力が少しずつ上がってきたと思います」

▢横山智也選手

－試合を振り返って

「ここ最近と同様に、今日も試合の入りがあまり良くありませんでしたが、うまく流れを引き寄せられました。セットプレーから点を取って、追加点という良い流れで前半を運ぶことができたので、そこが良かった点だと思います」

－得点シーンを振り返って

「文選手がニアに相手を釣ってくれて、僕がマイナスでフリーになりました。文選手の動きが僕をフリーにしてくれたので、感謝しています」

－３点目のアシストは

「右サイドにドリブルで入ったときに、川本選手がファーでいい動きをしてフリーにしてくれました。僕は流すだけで、しっかり決めてくれました」

－ドリブルが武器だと思うが、自身の成長はどう感じるか

「ドリブルで仕掛けることは意識していますが、もっと回数を増やして相手にとって怖い存在になっていきたいと思います」

－急遽試合に入ることになりましたが、良い入り方ができたと思うが

「ここ何試合か途中出場が続いていたので、試合の入り方は慣れている部分もあります。練習でも正しいポジションをとることや、切り替えの強度といった当たり前のことを積み重ねてきたので、良い入りはできたと思います」

－チーム内でも激しい競争があると思うが、どんな風にトレーニングに臨んでいるか

「今は誰が出てもおかしくないので、練習でも気を抜けないです。当たり前のことを当たり前に高いレベルでやらないと試合に絡んでいけないので、いつチャンスが来ても活かせるように普段の練習から取り組んでいきたいと思います」