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第20節

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このプレーオフ第2戦で最終順位が決定!
勝利で百年構想リーグの最後を飾ろう

シーズン移行の半年間におこなわれてきた明治安田J2・J3百年構想リーグも残すところあと1試合。今回、IAIスタジアム日本平で開催されるこのプレーオフラウンド第2戦ですべてが終わる。EAST-A、EAST-B、WEST-A、WEST-Bの各6位が参加している『21-24位決定戦』で2連勝を果たし、21位の座に就くのははたしてFC岐阜か、それともガイナーレ鳥取か──。

 

EAST-Bの岐阜は第1戦でザスパ群馬と対戦。アウェイ、正田醤油スタジアム群馬での一戦だったが、1-0で勝利を収めた。得点こそ1点に留まったものの、群馬にほとんど攻撃らしい攻撃をさせず、制圧した内容での完勝。この第2戦では相手ゴール前でのクオリティを上げ、複数得点を挙げての勝利を得ることがテーマとなる。一方、WEST-Bの鳥取は第1戦でツエーゲン金沢と対戦。こちらもアウェイでの一戦でありながら積極的な姿勢を見せ、3-1で勝利を収めた。前からプレッシャーをかけていくアグレッシブさは岐阜のそれにも通じるところがありそうだ。

 

今大会の鳥取に起きた大きな変化と言えば、浦和レッズなどでの活躍で知られる矢島慎也の加入だろう。まだ今年の1月に32歳になったばかり。脂が乗った状態でJ1の清水エスパルスからやってきた矢島は副キャプテンに就任し、地域リーグラウンドとプレーオフラウンドを合わせて16試合1228分間出場、3ゴール2アシストの成績を残している。プレーオフラウンド第1戦の金沢戦では先制点を挙げ、2点目の起点となるパスを送り、2得点に絡む活躍だった。セットプレーのキッカーも務め、いまや大黒柱となっている。

 

もともと攻撃的な姿勢を崩さない鳥取は過去、J3リーグで6位以上に6回入っている好チーム。ここ2シーズンは13位、11位と中位に留まっているが、内容は悪くなかった。そこに矢島という中軸になれるJ1クラスの選手がやってきたことで、チーム全体として一本の筋が通った印象がある。ラストピースが嵌まった鳥取は、8月からのJ3でライバルとなるだろう相手。その前哨戦という意味合いもあり、この第2戦は意地と意地がぶつかる激しい戦いとなりそうだ。

 

泣いても笑ってもこの鳥取戦がハーフシーズンの最後。今後、二度と開催されることがないかもしれないシーズン移行期の特別大会であるこの百年構想リーグを良い形で終え、そして秋から始まる2026/27シーズンに向けて勢いをつけるべく、勝って最後を飾り、『HYPER CHANT』を唄いたい。

(Text by 後藤勝)

PICKUP PLAYER

34

湯岑 滉生Koki YUMINE

大会終盤に登場したニューヒーロー!
攻守に頼もしい大型センターバック

明治安田J2・J3百年構想リーグの収穫の一つに、新戦力の台頭が挙げられる。中でも大会終盤、突如出現した湯岑滉生のプロデビューは衝撃的だった。ゴールデンウィーク5連戦の4試合目まで1勝3敗と苦しんでいたFC岐阜にあって、5連戦目の地域リーグラウンド第16節AC長野パルセイロ戦で2試合連続となるベンチに入っていた湯岑は、何かを変える必要があるという石丸清隆監督の決断のもと、後半開始から出場。その4分後、右コーナーキックのショートコーナーから始まった攻撃で仕上げとなるヘディングシュートを叩き込み、その時点で1-1となる同点ゴールを決めたのだ。

 

このプレーを皮切りに湯岑は攻撃でも守備でも積極的な姿勢を見せ、そのアグレッシブなプレーがチーム全体に勢いをもたらした。そして最終的には3-2の勝利につながり、次週のトレーニングでもアピールすると、次節のヴァンフォーレ甲府戦、そして最終節のRB大宮アルディージャ戦、プレーオフラウンド第1戦のザスパ群馬戦でもメンバーに入り、3試合連続の先発出場を果たしている。いまや羽田健人、甲斐健太郎と並ぶ“岐阜の壁”として、期待は高まるばかりだ。

 

新潟産業大学出身のルーキー。始動時点で揃っていた高校・大学卒の新人選手は全員で3人だが、その中で一番乗りでのプロデビューとなった。だが、その道のりは順風満帆だったというわけではない。初ベンチとなった第15節松本山雅FC戦までずっとメンバー外だっただけでなく、練習試合のメンバーや紅白戦のメンバーにすら入れないこともあった。しかしそれでも毎日コツコツと個人練習を重ねて全体的に能力を向上させ、セットプレーのトレーニングでは相手役でゴールを決めてアピール。チームが苦しい時にチャンスを掴み、そのチャンスを活かし、自らの力でプロとしてのキャリアを切り拓いた。

 

1年で立場が変わってしまう厳しい世界。その競争に勝ち抜くことは容易ではなく、まだ出場機会がない選手は、稀に訪れるチャンスを活かせるよう、常日頃から鍛えておくことしかできない。しかしその備えさえできていればスターティングメンバーに入れるようになることもあると、湯岑は身をもって証明した。とはいえ、これ以上劇的なデビューの仕方をした選手もそうはいないというのも事実。やはり強運の持ち主ではあるのだろう。

 

長所は多い。相手が寄せてきてもそのプレッシャーをものともせずに、前方向を選択して配球できる能力。危険地帯をいち早く察知し、急行して相手の攻撃を阻止する能力。相手が蹴ってきた長いボールを頭で跳ね返し、あるいは胸で前に落とす能力。セットプレーの攻撃で、様々なボールに対応してヘディングシュートを決める能力。センターバックに求められるものを一通り持っている。その力が、今大会最後の試合となるプレーオフラウンド第2戦で、ガイナーレ鳥取を相手にどう表現されるのか。楽しみに見守りたい。

(Text by 後藤勝)

通算対戦成績

J2リーグ 2勝2分2敗/得失点0
ホーム戦績 1勝1分1敗/得失点0
アウェイ戦績 1勝1分1敗/得失点0
J3リーグ 6勝0分6敗/得失点-5
ホーム戦績 2勝0分4敗/得失点-3
アウェイ戦績 4勝0分2敗/得失点-2

直近対戦成績

メンバー

※順位、勝点等は前節終了時点のものです。

FC岐阜

-位 勝点- [-勝-分-敗(-得点-失点)]

メンバー 警告 出場 得点
3 MF 萩野 滉大
202 0
4 DF 甲斐 健太郎
1158 0
5 DF 加藤 慎太郎
270 0
6 MF 福田 晃斗
1514 1
7 MF 文 仁柱
1418 2
8 MF 荒木 大吾
1234 3
9 MF 中村 駿
1229 0
10 MF 北 龍磨
719 2
11 FW ブヴィク ムシティ オコ
0 0
14 MF 生地 慶充
385 0
15 MF 山田 直輝
22 0
17 FW 川本 梨誉
1480 7
18 FW ワッド モハメッドサディキ
299 3
19 MF 松本 歩夢
314 1
21 FW 横山 智也
533 1
23 DF 外山 凌
720 0
25 GK チョン ヒョンホ
0 0
26 DF 大串 昇平
840 0
27 DF 羽田 健人
1530 1
30 GK 山口 畝良
0 0
31 GK セランテス
1440 0
34 DF 湯岑 滉生
192 1
39 MF 泉澤 仁
446 1
40 DF 平瀬 大
93 0
51 GK 菅沼 一晃
180 0
66 DF キム ユゴン
92 0
77 FW 山谷 侑士
385 0
79 DF 藤田 准也
0 0
85 MF 箱崎 達也
1031 0
98 MF 屋嘉比 奏汰
0 0
99 FW ファビオ アゼヴェド
94 1

監督

石丸 清隆

-位 勝点- [-勝-分-敗(-得点-失点)]

メンバー 警告 出場 得点

監督

フォーメーション

チームスタッツ

FC岐阜 項目
1.3(15) ゴール 1.2(23)
12.4(7) ドリブル 7.0(38)
18.1(2) クロス 10.5(38)
481.8(6) パス 423.8(22)
1.0(33) インターセプト 0.8(38)
20.6(37) クリア 25.9(16)
16.6(33) タックル 17.3(28)
11.8(4) シュート 6.2(39)

※試合平均値。( )内はリーグ順位

得点パターン

FC岐阜 項目
1
PKから
0
0
セットプレー直接
1
3
セットプレーから
2
1
ドリブルから
1
4
クロスから
3
1
スルーパスから
4
7
30m未満のパスから
1
1
30m以上のパスから
1
3
こぼれ球から
6
4
その他
1

ランキング

FC岐阜

ゴール
川本 梨誉 7
荒木 大吾 3
文 仁柱 3
その他 12
アシスト
福田 晃斗 2
川本 梨誉 2
北 龍磨 2
その他 10

ゴール
三木 直土 4
星 景虎 4
矢島 慎也 3
その他 14
アシスト
矢島 慎也 2
温井 駿斗 1
荒井 涼 1
その他 7
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