8/30(土) FC琉球戦 試合前コメント
「自分たちの隙が出てしまった試合だったと思います。クロスの数やコーナーキックの数といった数字上では上回った部分もありましたが、その質を高めていかなければならないと感じています。悔しい気持ちを持ちながら、自分たちが何を積み上げるべきなのかを、一人ひとりがより意識してトレーニングに取り組む必要があります。練習でも、前を向ける場面でどれだけアクションを起こせたか、どれだけシュートを打てたか、クロスを成功させられたか、どれだけ成果を出せているかという点に意識を高めたいです。チーム全体で何を目指し、何を実行するのかを明確にしていきたいと思います」
―福島戦のように、奪いに行ってカウンターを受けると「奪いに行けない」という心理が働くのでは
「ひっくり返されて突破されても、間に合う場面はあります。『危ないから下げましょう』『重たくしましょう』ではなく、突破されてもすぐにキーパーと1対1になるわけではありませんし、ディフェンスも戻って対応できます。そこはリスクマネジメントだと思いますが、数的優位を作れる場面も多いので、怖がらずに前へ行くべきだと思います」
―琉球戦のテーマ、選手に出してほしいポイントは
「琉球さんはしっかりボールを動かし、攻撃のバリエーションも豊富だという印象で、相当な強敵だと思います。自分たちとしては、攻撃の方向を間違えずに、相手ディフェンスの状態をよく見る意識が大切です。空いていれば、どんどん仕掛けて相手を休ませないようにしたいです。アクションを起こして周りの選手も連動し、ミスをしたらみんなで取り返して、もう一度チャレンジする。その積み重ねが重要です。止まっているところに仕掛けるのは難しいので、選手を動かしてポジションをずらし、崩していくことが大切だと思います。」
―勝ちから遠ざかっている状況が、ミスを恐れる心理につながるのでは
「サッカーでは、点が取れないから守ったほうがいいというマインドになりがちですが、事故のような形で失点することもあります。だからこそ、全体的に2点を取りに行くという意識を持って前に出ることが大切だと思います。ボールを持ったときに相手のディフェンスが見えるかどうかがポイントです。見られるだけで相手は構えるので、そうしたプレーが相手を休ませないことにつながります。しっかりコントロールして相手を見られると『そこを突きたい』という発想になりますので、そこが空いているという目を全員が持てれば、相手の守備もずれてくると思います」
「数字上ではチャンスもありましたし、シュートも打てていました。ただ、相手のペナルティエリアへの進入回数が少ない中で2失点してしまったので、リスク管理と決めきる力の差が出てしまった試合だったと思います」
―試合立ち上がりはハイプレスがうまくいっていた印象だが
「ハイプレスは用意していた形で、マンツーマン気味に行こうと話をしていました。失点してからは怖さが出て行けなくなってしまいましたが、プレスに行って蹴られても後ろで回収できるという安心感を与えられていれば、一試合を通して相手ゴール前でプレーする時間をもっと増やせたと思います。リスク管理やロングボールの処理は、次の試合からより大切になってくると感じています」
―センターバックもボールを縦に刺す、前に運ぶ意識が求められているのでは
「そこは自分の強みでもありますし、良いボールを供給し続けて、後ろは我慢して失点しないで試合を進められれば勝てると思います。自分の仕事に集中して取り組んでいきたいです」
―今後どのような変化を求めていきたいか
「奪われた瞬間や奪った瞬間に止まってしまう場面が多いので、そうした隙のないプレーを練習から意識していくことが大切だと思います。ディフェンスとしては、奪われた瞬間にどれだけ早く戻れるかなど、トランジションの速さを求めていきたいです。攻撃でも、カウンターに行ける場面や相手が崩れている場面では、自分たちが一人でも多く前に出て、相手が戻る前に攻撃を終わらせる速さが重要です。僕自身もポジションに関係なく、チャンスがあれば前に出ていくことが必要だと思います。暑さで厳しいのは相手も同じなので、その中でどれだけ走れるかが、夏に勝ちを掴むための鍵になると感じています」
―琉球戦に向けたテーマは
「最近の試合では、自分たちの目指す形が出てきている一方で、勝てていない、点が取れそうで取れないという状況です。だからこそ、まずは失点をゼロに抑え、しっかり点を取って、内容よりも結果で示していきたいと思います」

