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■天野 賢一 ヘッドコーチ（暫定監督）

【試合総括】

「今日は4,100人を超えるサポーターの方に来ていただき本当に感謝しています。何とか勝利を届けようと最後まで必死に戦いましたが、勝点1で終わってしまいすごく残念に思っています。
試合の内容は、前半いい形で1点取って、後半に入るときはとにかく追加点、次の1点だ、守りに入らずに次の1点取りに行くという姿勢で選手たちを送り出しました。奈良クラブさんの最後のゴール前の守りを崩しきれなかったですが、その直前までは形としては何回も行けていたと思います。ただ、相手が体を張って守ってくるところを何とか外してシュートに持って行ってゴールをとるという所がまだまだ力が足りなかったと思います。失点に関しては相手の左サイドのカットインのクロスが相手の形であると認識してトレーニングして警戒もしていましたが、やられてしまってそういう意味でもゴール前の守り切る力がもう一つ必要だと思います。なので、今日勝点1で終わったことを次に繋げなくてはいけないですが、まだまだ力が足りないと捉えています。日々の練習からもう一度、選手たちと高い意識をもってもう一段階上に行けるようにまたやっていきたいと思います」

－ 今節は出場停止の選手が複数いて、最終ラインを中心に入れ替わったが、選手が変わる中でビルドアップなどはどれくらい表現できたか

「まだまだボールを動かすテンポだったり、正確性だったり足りないところはあると思いますが、表現してくれたと思います。ただ、もう少し正確に、速くやりたいと思っています。我々の『ライン間』と呼んでいるスペースですが、藤岡選手や新垣選手のところにボールが入って、そこから相手の背後をつく攻撃は狙いとしていますが、そういうシーンはいくつかできたと思います。そこからの精度を上げていかないといけないと思います」

－ 今シーズンは後半30分以降の失点が多いが、ゲームのクローズのところはどう思うか

「今日は選手が、出場停止とか怪我の関係で変わったところもありました。先発の選手、サブの選手含めて何とか90分で勝点3持ってくるというプランで臨みました。後半に入って少しづつ疲れが見えてきているところからメンバーを変えて、チームのパワーが落ちないように交代はしていきました。ただ、守備的になることなく攻撃的な姿勢でという中でメンバーを変えていきました。警戒していた形で相手にやられてしまったということは力が足りなかったと思うので、力を付けるように日々練習していくしかないなと思います」

－ 攻守の切り替えの部分は評価できるとも思えるが

「そこは見ていただいた通りだと思います。攻撃に関しては何度も何度も自分たちが狙いとしている形を出していくことが大事で、選手たちもイメージしてやってくれているのでそれを出すためには、より正確に、速くやれるようにトレーニングを積んでいかないといけないと思います。守備に関しても、奪いきれないシーンもたくさんあるので、そこをもっと強化して取れるようになりたいと思います。今日も取れているシーンもかなりあったので、そこからの攻撃の質を向上させていかないといけないと思います」

－ 追加点を奪いきることが今後の課題になるかと思うが

「今日はとにかく前半でゲームを動かそうという形で選手たちと話して、先制点をとれたことは良かったです。そのあとの追加点を取れなかったことが今日の課題になるので、追及してやっていきたいです。我々は攻撃的な姿勢でゲームをするというFC岐阜の哲学があるので、1点目を取って守るのではなく、2点目3点目を取りに行く姿勢で。今日もその姿勢でプレーしましたし、やってくれましたが現時点で追加点を取る力が今日は無くやられてしまいました。良い面もあるのでそこは引き続き選手たちと一緒にやっていきたいと思います」

■新垣 貴之 選手

－ ゴールシーンはどういった意識でいたか

「先週の試合が終わったタイミングで、中に入りきるように、荒木選手のところからクロスが上がってくるから、信じてもっと入るようにと厳しく言われていたので、その意識づけはちゃんと出来ていた中でのゴールでした」

－ 今日は全体的に見ても中に入っていくプレーが多かったが、かなり意識したか

「相手に綺麗にヘディングされずにクリアボールも雑になるところもマイボールになるところも含めて中に入っていくというのは大事だと思います。来週からも続けていきたいです」

－ ゴールシーンのボレーはとっさの判断か

「浮いていて、一瞬だけゴールを見て、打とうと決めて入っていました」

－ 先制した後の攻撃面はどう振り返っているか

「攻撃というより球際やセカンドボールを拾えなかったり、相手がドリブルしているのを止められなかったり、止めれるところを止められなくてクロスを上げられるというのが多かったです。そこでどうしても押し込まれるシーンが必然的に長くなってくるので、やはりセカンドボールというところが大事だと思います。以前からあったところなので、今日も出てしまったと感じましたが、次からないようにしていきたいと思います」

－ 次節の沼津戦はホームで悔しい負け方をした相手だが

「本当に良いチームで、戦ってみても空中戦も強いし球際も強く戦ってくるチームで、うまさもある本当に良いチームです。チャレンジャーの気持ちで臨まないと勝てないと思うので、そういう気持ちをオフ明け初日からしっかり出していく意識づけが大事で、しっかりやっていきたいと思います」

－ 追加点を取りに行く姿勢が見えたが、攻撃面の評価はどうか

「天野さんもメンバー交代のタイミングとかでも点を取りに行くよと示してくれて。後半入るときも荒木選手がこのまま引いたら駄目だよという声掛けをしてくれて、点を取りにいかないと距離もバラバラになってしまってセカンドボールを拾われるから、どんどん前に前にという気持ちを忘れずにやっていこうという声掛けがあったので、距離感という意味では良かったと思います。ただ、個人のところで負けてしまったら意味がないという思いもあります」

－ 勝ち切るためにあと一歩何が必要だと思うか

「シンプルに決め切るところだったり、守り切るという部分。クロスが上がっても弾く、セカンドボールを拾うというところが、ああいった失点に繋がるのだなとか、全力で戻していないとか、そういうところでサイドで起点を作られてしまうので。少し甘さが出てしまう部分があるからこそ気を引き締めないといけないので、そこを直せればもっともっと勝点3を拾っていけるし、昇格争いが見えてくるので、そこはやっていきたいと思います」