KRC Genk海外育成プログラム REPORT #2
世界基準の中で見えてきた「通用したこと」と「足りなかったこと」
KRC Genkでの海外育成プログラムも活動中盤を迎えました。
FC岐阜U-18、U-15の8選手は、KRC Genkの育成環境の中でトレーニングを重ね、現地の選手たちと同じピッチでプレーする時間を積み重ねています。
実際にプレーする中で見えてきた、自分の武器として「通用したこと」。そして、さらに高いレベルを目指していくために「足りなかったこと」。
今回は、選手たち自身が感じたそれぞれの現在地と、活動を重ねる中で少しずつ見え始めた変化をお届けします。
(KRC Genkの選手たちとトレーニングに取り組む選手たち)
KRC Genkでのトレーニングでは、一つの技術を発揮するだけでなく、周囲の状況を見て、次のプレーを予測しながら動き続けることが求められています。
パス&コントロールのトレーニングでも、ボールを扱う技術に加えて、プレーした後に次にどこへ動くのか、周囲の状況に応じてどのプレーを選択するのかなど、複数のことを同時に考えながら取り組みます。
プログラム序盤は、慣れないトレーニングや言葉の違いもある中で、次の動きに迷う場面もありました。
しかし、現地での活動を重ねるにつれて、選手たちにも少しずつ変化が見え始めています。
(KRC Genkのコーチによるトレーニングの様子)
(現地選手とともにトレーニングに取り組む様子)
現地では、KRC Genkトップチームのトレーニングも見学しました。
トップチームの選手たちが、どのような強度やスピードでトレーニングに取り組み、プレーの中でどのような判断や選択をしているのか。選手たちは間近でその様子を見る機会となりました。
また、KRC Genkでプレーする伊東純也選手、横山歩夢選手ともコミュニケーションを取る機会がありました。
自分たちが実際にトレーニングしている環境の先にトップチームがあり、そこでプレーする選手たちを間近で見て、直接触れ合うことも、今回のプログラムならではの経験となっています。
(KRC Genkトップチームのトレーニングを見学する選手たち)
(伊東純也選手、横山歩夢選手との記念撮影を行う選手たち)
実際にKRC Genkの選手たちとプレーする中で、身体能力やプレースピードなど、さまざまな違いを感じている8選手。
その一方で、自分たちがこれまで積み重ねてきた技術や、それぞれが持つ特徴を発揮できる場面もありました。
足元の技術、守備での対人や球際、相手の動きを予測する力など、自分自身の武器をこの環境の中で試すことで、「通用した」と感じられた部分があります。
同時に、身体の強さ、パスやキックの精度、プレーする前の認知や判断の速さ、状況に応じた選択肢など、これからさらに高めていかなければならないものも具体的に見えてきました。
実際に同じピッチでプレーしたからこそ分かる、自分の強みと課題。選手たちはそれぞれの視点から、自分自身の現在地と向き合っています。
(対人やゲーム形式などを通して、身体能力やプレースピードの違いを感じる選手たち)
選手コメント
【高尾 勇輝 選手コメント】
数日間プレーして、自分の得意な足元の技術を活かして相手を剥がすことは、とても通用したと感じました。
一番足りないと感じたのは、パスの精度です。ポゼッションでは相手の動きをイメージしながらプレーするトレーニングが多く、その中で自分のパスの精度が悪く、ミスが続いてしまう場面がありました。
初日は言葉が通じず、味方への要求が少なかったですが、数日プレーする中で、ジェスチャーなども使いながら積極的にコミュニケーションを取るようになりました。
もっとゲンクの選手とコミュニケーションを取り、互いに意図を合わせて連動したプレーができるようにしたいです。
【田中 蓮人 選手コメント】
守備での対人や球際の強さは、ある程度通用したと感じました。また、相手の動きを予測して先にポジションを取ることもできました。
一番足りないと感じたのは、プレーの自由さや発想力です。彼らは決められた形だけにとらわれず、その場の状況に合わせて自由でクリエイティブなプレーをしていました。自分ももっといろいろな選択肢を持って、自由にプレーできるようになりたいと感じました。
最初は練習の内容や英語での指示を理解するのに時間がかかりましたが、徐々に流れを理解できるようになりました。プレーでも、周りを見ながら次のプレーを意識するようになりました。
残りの期間では、プレーのスピードと判断の速さをさらに意識したいです。また、積極的にコミュニケーションを取り、自分から要求するプレーにも挑戦したいです。
【吉田 翔哉 選手コメント】
自分の中で意識していた、前を向くことは、まだ課題があるけれど通用したと思います。基礎的な技術は、自分の中でも自信があり、実際にプレーをしてみて、通用しました。相手の目線や動きを見て、パスを予測することは結構できました。なので、もう少し早く感知をして、インターセプトをできるようにしたいです。
球際で、体をぶつけた時に負けることが多かったので、そこはもっと鍛えていかないといけないと思いました。左右のキックの精度がまだまだ低く、正確に蹴れていれば、ゴールにつながっていた部分もあったのでもっと練習が必要だと痛感しました。理解力が低いと感じました。複雑なルールの時に忘れてしまったりすることがありました。直していきたいです。
プレッシャーが早いため、先に周りの状況判断を正確にする必要がありました。初日以降、ポジションニングと体の向きを意識したら、余裕が生まれてきました。プレー中にコミュニケーションを取るようになりゲンクの選手とコンビネーションプレーが多くできました。
もっと自分のプレーを出していきたいし、そこで出た課題を一つひとつ克服していきたいと思いました。
もっと、仲間に要求していきたいし、高いレベルで、できるようにしたいです。また、うまい選手のプレーを盗みたいと思いました。
「通用したこと」と「足りなかったこと」を知るだけでなく、選手たちは目の前の環境に適応しようと、少しずつ行動を変え始めています。
言葉が通じない中でも、ジェスチャーを交えながら自分からコミュニケーションを取る。
プレッシャーの速さに対応するために、ボールを受ける前から周囲を見て、ポジショニングや身体の向きを意識する。
トレーニングの流れを理解し、次に何をしなければならないのかを自分で考えて動く。
環境の違いを知るだけではなく、その中で自分自身のプレーをどう変えていくのか。
選手たちは日々のトレーニングの中で、それぞれの課題に向き合いながらチャレンジを続けています。
(現地選手とコミュニケーションを取る様子)
活動中盤になり、少しずつ選手たちに変化が感じられました。
現地でのトレーニングは複合的な要素が絡み合う内容が多く、パス&コントロールのメニュー1つにしても、次どこの場所へ行かないといけないかを考えながらプレーしないと、プレーした後に止まってしまいます。プログラム序盤は、次どの場所へ行くのか迷子になっている場面が多く見られましたが、今は迷わずいけるようになっていることに選手たちの成長を感じました。
現地の指導者も頭を常に使い考えてサッカーすることが1番大切なことだとおっしゃっていました。
残りの期間、選手たちには存分に頭を使い、楽しみながらハードワークしてくれることを期待しています。
自分の武器が通用する手応えを感じる一方で、これからさらに高めていかなければならない課題にも向き合っている8選手。
そして、見つけた課題をそのままにするのではなく、周囲を見ること、考えること、コミュニケーションを取ることなど、現地で感じたことを一つひとつ自分自身のプレーへ落とし込み始めています。
自分の何が通用するのか。自分には何が足りないのか。
そして、そこから何を変えていくのか。
KRC Genkの育成環境の中で、自分自身の現在地と向き合いながら、8選手の挑戦は続きます。
・KRC Genk海外育成プログラム REPORT #1≪こちら≫
・KRC Genkとの連携後初、FC岐阜アカデミー選手8名をベルギーへ派遣≪こちら≫
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